棘上靭帯は、背骨の後ろにある、骨同士をつないで首を安定させる靭帯です。

この部分が炎症を起こすと、棘上靭帯炎という炎症になります。

この記事では、棘上靭帯炎の検査方法や、リハビリの方法などについて解説します。

棘上靱帯とは?

棘上靭帯(きょくじょうじんたい)とは、背骨の後ろにある、弾力性が高い靭帯です。
棘突起と呼ばれるギザギザとした突起をつなぐ役割を持ちます。骨同士をつなぎ、首を安定させます。

参照元:【基礎から学ぶ】脊柱の靭帯【解剖学】 – PTOT国家試験対策ブログ

棘上靱帯に起こる病気は?

棘上靭帯に起こる病気として代表的なものに、棘上靭帯炎があります。棘上靭帯に炎症を起こすことで発症します。腰に負担をかける状態が続くのが原因です。主に次のような生活スタイルの方が発症するとされています。

  • デスクワークで同じ姿勢を長時間続けている人
  • スポーツで腰に負担のかかる動きをしている人

また、骨折や脱臼によっても発症することがあります。

棘上靭帯炎の症状には次のようなものが考えられます。

  • 腰を曲げたり伸ばしたりすると痛みを感じる
  • 足の痺れや痛みを感じる

放っておくと慢性的な痛みにつながることがあるので、早めに専門家に相談しましょう。

棘上靭帯炎の検査方法は?

棘上靭帯炎の疑いがある場合は、レントゲンやMRI検査などを行い、画像から判断していきます。また、診察で過去の病歴や筋肉の動きを確認するなど総合的にチェックをして、棘上靭帯炎であることを判断します。

棘上靭帯炎のリハビリテーションは?

棘上靭帯炎と判断されたら、リハビリを行い改善を目指します。
リハビリとして行われる方法を3つご紹介します。

筋力トレーニング

肩の外旋エクササイズ

  1. 軽いダンベルやチューブを用意する
  2. 肘を90度に曲げ、体の側面に固定する
  3. ダンベルやチューブを持った手を、体の前から外側にゆっくりと回す
  4. その姿勢を3秒間キープする
  5. ゆっくりと元の位置に戻す
  6. 10回を1セットとして、3セット行う

プッシュアップ

  1. 腕立て伏せの姿勢をとる(膝をつけた状態から始めてもOK)
  2. 手を肩幅に開き、床に置く
  3. 肘を曲げて、胸を床に近づける
  4. その姿勢を1秒間キープする
  5. ゆっくりと肘を伸ばし、元の位置に戻る
  6. 10回を1セットとして、3セット行う

サイドレイズ

  1. 軽いダンベルを両手に持つ
  2. 足を肩幅に開き、直立する
  3. 腕を体の横から肩の高さまでゆっくりと持ち上げる
  4. その姿勢を2秒間キープする
  5. ゆっくりと元の位置に戻す
  6. 10回を1セットとして、3セット行う

ストレッチ

肩の前方ストレッチ

  1. 壁に手をつく
  2. 体を反対方向にゆっくりとひねる
  3. 肩の前方の筋肉が伸びているのを感じる
  4. その姿勢を15秒間キープする
  5. ゆっくりと元の位置に戻す
  6. 各側を3回ずつ行う

肩の後方ストレッチ

  1. 一方の腕を反対の肩の後ろに回す
  2. もう一方の手で肘を引っ張る
  3. 肩の後方の筋肉が伸びているのを感じる
  4. その姿勢を15秒間キープする
  5. ゆっくりと元の位置に戻す
  6. 各側を3回ずつ行う

首から肩のストレッチ

  1. 首を横に倒す
  2. 反対側の肩を下に押し下げる
  3. 首から肩にかけての筋肉が伸びているのを感じる
  4. その姿勢を15秒間キープする
  5. ゆっくりと元の位置に戻す
  6. 各側を3回ずつ行う

バランスの訓練

バランスボード

  1. バランスボードに立つ
  2. 両腕を広げてバランスをとる
  3. 肩を軽く動かしながらバランスを保つ
  4. その姿勢を20秒間キープする
  5. ゆっくりとボードから降りる
  6. 3回繰り返す

片足立ち

  1. 片足で立つ
  2. 反対の腕を前後にゆっくりと動かす
  3. バランスを保ちながら20秒間キープする
  4. ゆっくりと足を下ろす
  5. 各側を3回ずつ行う

ヨガのポーズ

  1. ヨガマットを敷く
  2. 木のポーズ:片足を膝に置き、両手を胸の前で合わせる
  3. バランスを保ちながら30秒間キープする
  4. ゆっくりと元の姿勢に戻す
  5. 各側を3回ずつ行う

棘上靭帯炎の予防方法は?

棘上靭帯炎はデスクワークで長時間同じ姿勢を続けている方やスポーツをしている方が発症しやすいことをご紹介しました。しかし、仕事などでどうしても生活スタイルを変えられない場合もあるでしょう。ここでは、そんな方におすすめの予防方法についてご紹介します。

適度な運動

まずは、適度な運動を行うことです。肩まわりの筋肉を強化させると、肩関節の安定性が向上するため、靭帯への負担を軽減できます。先にご紹介した筋力トレーニングやストレッチを日常生活で習慣として取り入れることで棘上靭帯炎の発症リスクを軽減できます。

正しい姿勢

正しい姿勢を維持することも心がけましょう。姿勢が悪いと、肩や首に不自然な負担をかけて靭帯にストレスを与えてしまいます。デスクワークで座ったままの状態が長時間続く場合は、意識的に立ち上がったり姿勢を整えたりすることで、同じ姿勢が続くことを防ぎましょう。合間にストレッチを行うことも効果的です。

棘上靱帯に異変を感じる方はHALIITOKYOにご相談ください!

棘上靭帯は、炎症を起こすと棘上靭帯炎という病気を発症することをご紹介しました。デスクワークやスポーツなどが原因となり発症しますが、日頃から対策することが可能です。しかし、痛みを感じた時に自己判断で放置したり間違った対処をしたりしてしまうと慢性的な痛みとして残ってしまうことがあります。現在、棘上靭帯に痛みを感じている方は、ぜひHALIITOKYOにご相談ください。