「鍼灸に興味はあるけれど、痛そうで踏み出せない」「どんな流れで進むのか分からなくて不安」。初めて鍼灸を受ける前に、こうした声をよく耳にします。

この記事では、鍼灸を初めて受ける方に向けて、鍼灸の基本、痛みや安全性の考え方、当日の流れ、受ける前後に気をつけたいこと、先に医療機関へ相談したほうがよいケースをまとめました。感じ方や変化には個人差があるため、あくまで目安としてお読みください。

HALII TOKYO.総院長 影島陽祐

SUPERVISOR / この記事の監修者

影島 陽祐

株式会社COmedi 執行役員 CTO
HALII TOKYO.総院長 / HALII Academy代表

資格鍼灸師、柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師

  • Massage World Championship2025 特別セミナー登壇
  • Asia Massage Championship2026 特別セミナー登壇

鍼灸とは?初めての方が知っておきたい基本

鍼(はり)と灸(きゅう)の違い

鍼は、細い鍼を皮膚に刺して身体に刺激を与える施術です。厚生労働省の「統合医療」情報発信サイト(eJIM)では、鍼治療は伝統的な中国医学に由来し、少なくとも2,500年前から何らかの形で行われてきたと紹介されています。

灸は、もぐさ(ヨモギの葉から作られたもの)を燃やし、その温かさで身体に刺激を与える施術です。跡が残りにくい温灸などの方法もあり、どの方法を使うかは施術所によって異なります。HALII TOKYO.では、ご希望のある方にお灸を行っています。

施術できるのは国家資格を持つ人だけ

日本では、医師以外の人が鍼や灸を仕事として行うには、はり師・きゅう師の免許が必要です。無免許で行った場合は法律による処罰の対象になります。厚生労働省も、有資格者による施術を受けるよう呼びかけています。

初めての方は、予約の前に「施術者がはり師・きゅう師の国家資格を持っているか」を確認しておくと安心です。

鍼灸についての研究

eJIMでは、鍼治療について、腰や首の痛み、頭痛などを対象にした研究が紹介されています。一方で、研究の結果は症状によって異なり、すべての方に同じ変化が起こるわけではありません。「必ず良くなる」と考えるのではなく、自分の状態に合うかどうかを施術者と相談しながら決めることが大切です。

鍼は痛い?初めての方が不安に感じやすいこと

個包装された使い捨ての鍼
※AI生成によるイメージ画像です。

鍼の太さと痛みの感じ方

公益社団法人 日本鍼灸師会によると、施術に使う鍼は髪の毛ほどの細さで、痛みは蚊に刺される程度と説明されています。注射針のイメージで身構えていた方ほど、刺激の少なさに驚かれることが多いようです。

ただし、痛みの感じ方には個人差があり、部位やその日の体調によっても変わります。痛みに弱い方や不安が強い方は、施術の前に遠慮なく伝えてください。刺激の強さを調整してもらえます。

衛生面と安全性

日本鍼灸師会は、現在は滅菌済みの使い捨て(ディスポーサブル)鍼を使う鍼灸院が大半であると案内しています。気になる方は、予約のときに「使い捨ての鍼を使っていますか」と尋ねてみてください。HALII TOKYO.では、全店舗で使い捨ての鍼を使用しており、一度使った鍼を再び使うことはありません。

eJIMでも、鍼治療による合併症は比較的少ないと報告されている一方、殺菌していない鍼の使用や不適切な施術が行われた場合には合併症が起こりうると説明されています。資格を持つ施術者を選ぶこと、衛生管理について確認することが、安心して受けるための第一歩です。

内出血が起こることはある?

細い鍼を使うため内出血や跡が残ることは少ないものの、まれに小さな内出血が起こる可能性があります。多くは数日から2週間ほどで自然に目立たなくなります。大切な予定の前に顔への施術を受ける場合は、日程に余裕を持って相談するのがおすすめです。

初めての鍼灸、当日の流れ

カウンセリングスペースに置かれたタブレット
※AI生成によるイメージ画像です。

施術所によって細かな違いはありますが、ここではHALII TOKYO.の場合を例にご紹介します。

1. カウンセリング入力

来院後、タブレットでカウンセリング項目にお答えいただきます。身体や美容のお悩み、これまでの経過などをご記入ください。

2. 問診・検査

入力いただいた内容をもとにお話を伺い、身体の状態を検査します。持病のある方、服用中の薬がある方、妊娠中の方は、この時点で必ずお伝えください。

3. 施術

身体の状態を説明しながら施術を行います。途中で痛みや気分の変化を感じたときは、我慢せずにその場でお知らせください。

4. 再検査

施術のあとにもう一度検査を行い、施術前と比べた身体の状態を一緒に確認します。

5. アフターフォロー

現在の状態をご説明し、ご自宅でできるセルフケアをお伝えします。

6. お会計

お会計はキャッシュレスでのお支払いとなります。

初回は問診と検査に時間をかけるため、全体で60分〜90分ほどが目安です。HALII TOKYO.は完全予約制のため、事前にご予約のうえお越しください。

鍼と整体を組み合わせた施術については、プレミア施術(鍼+整体)のページをご覧ください。

受ける前に準備しておくこと

服装と持ち物

動きやすい服装がおすすめです。HALII TOKYO.では院内にお着替え(Tシャツ・ハーフパンツ)をご用意しているため、お仕事帰りなどに手ぶらでお越しいただいても大丈夫です。

当日の体調

体調がすぐれない日、発熱がある日は無理をせず、予約の変更を相談しましょう。当日は時間に余裕を持って来院すると、落ち着いて施術を受けられます。

事前に伝えておきたいこと

次のような点は、問診のときに施術者に伝えておくと安心です。

  • 現在通院中の病気や、服用している薬
  • 妊娠中、または妊娠の可能性があること
  • 過去に鍼灸で気分が悪くなった経験
  • 金属や消毒用アルコールで肌が荒れやすいこと
  • 痛みへの不安や、避けてほしい部位

受けた後の過ごし方

窓辺に置かれた温かい飲み物
※AI生成によるイメージ画像です。

鍼の施術後は血流が良くなっている状態です。当日は過度な飲酒と激しい運動を控え、ゆっくり過ごすことをおすすめします。

施術後の感じ方には個人差があります。いつもと違う変化が気になるときは、次回の来院を待たずに施術を受けた院へ相談してください。強い痛みや息苦しさなど、明らかな異変を感じた場合は、すみやかに医療機関を受診しましょう。

先に医療機関へ相談したほうがよいケース

鍼灸は、医療機関での診察や治療の代わりになるものではありません。次のような場合は、まず医療機関を受診してください。

  • 転倒やケガのあとで、骨折が疑われる
  • しびれが急に強くなった、力が入らない、麻痺がある
  • 発熱をともなう強い痛みがある
  • 原因の分からない症状が続いている

また、妊娠中の方や、治療中の病気がある方は、鍼灸を受けてよいか主治医に相談しておくと安心です。eJIMでも、補完療法を利用する際は、かかりつけの医療機関に伝えたうえで判断することがすすめられています。HALII TOKYO.でも、妊娠中の方は状態によって医師の同意を得てから施術する場合があります。

初めての鍼灸でよくある質問

施術中に眠ってしまっても大丈夫ですか?

問題ありません。リラックスして過ごしていただけます。気になることがあれば、いつでも声をかけてください。

美容鍼はメイクをしたままでも受けられますか?

HALII TOKYO.では、メイクをしたままでも受けていただけます。施術範囲を確保するため、気になる方はアイメイク程度でお越しください。メニューの詳しい内容は、HALII式 美容鍼でご紹介しています。

どのくらいの頻度で通えばよいですか?

お悩みの内容や身体の状態によって異なります。初回の問診・検査と、施術後の再検査の結果を踏まえて、無理のない通い方を一緒に考えていきます。

まとめ|不安なことは、事前に相談を

初めての鍼灸で大切なのは、次の3つです。

  • 国家資格を持つ施術者がいる施術所を選ぶ
  • 不安や体調、持病のことを施術前にきちんと伝える
  • 気になる症状があるときは、先に医療機関へ相談する

HALII TOKYO.では、国家資格を持つスタッフが問診と検査でお悩みと身体の状態を確認したうえで、お一人おひとりの状態に合わせて施術を行っています。「自分の悩みは鍼灸で相談できるのかな」と迷ったら、まずはお気軽にお問い合わせください。

来院前の確認や、ご希望の店舗を探す際は、次のページもご利用ください。

参考文献